ご挨拶

「病院に行かなくても病院で処方される薬が買える薬局があったら……」

長い間調剤薬局に勤めてきて、よくこんな声を耳にしました。

「いつも処方してもらってるかぜ薬売ってもらえないかな?市販薬じゃ効かないんだよね」
「もう何時間も待たされたからヘトヘトよ。いつもの塗り薬が欲しかっただけなのに」
「いつもの湿布が足りなくなったから売って欲しいんだけど…え!?それだけでもわざわざ病院行かなきゃいけないの?」

病院で処方される医療用医薬品は、一般に薬局で販売されておりません。どの薬局でも医師の処方せんと引き換えに、薬代の他、基本料、調剤料、管理指導料といった料金を支払って、やっと薬がもらえる仕組みです。
 しかし、本当に薬局で直接買うことはできないのでしょうか?

私は皆様の声に何とか応えられないかと、関係法令を調べました。すると、実際には処方せんがなくても販売可能な薬が沢山あることがわかったのです。
 実は日本では、法律によって必ず処方せんが無ければ買えない薬と、そうではない薬が明確に分けられているのです。一万数千種類もある医療用医薬品の内、なんと半数近くが処方せんが無くても薬局で直接買える薬だったのです。(注)


それでは何故、調剤薬局では直接販売されていないのでしょうか。
 多くの薬局では、それは「してはいけないこと」とされています。法令にはそんなこと一切記載されていないのにです。そして多くの医療関係者が、法令を確認することもなくそれを鵜呑みにしています。さらに、それが世間一般の常識にまでなってしまっております。「病院に行かなければ医療用の薬はもらえない。」「直接買える薬局なんてあるはずがない。もしあれば、それは違法に違いない。」と。


もう一度言います。
 皆様は法令によって、約半数の医療用医薬品を病院に行かずに薬局で直接買うことが認められています。


ご存知の通り、現在日本の医療費は膨れ上がり、医療費抑制の名の下に様々な方針がとられています。病院に行く前に市販薬などでセルフメディケーションしましょう、大したことがないのに受診する『コンビニ受診』はやめましょう、といった具合です。

では、医療用のかぜ薬を販売することは、医療費抑制には繋がらないのでしょうか。
いつもの湿布を、たった1袋出してもらう為に受診するのはいかがでしょう。それならば薬局で直接販売する方が、病院代や薬局の基本料、管理料などがかからず、ずっと医療費抑制になるのではないでしょうか。

私は薬局で直接病院の薬を買いたい方々の受け皿になる為に、またそれにより医療費抑制に一役買えるようにと、このくすりやカホンを開業しました。
 これまでに北海道になかった、新しい形態の薬局です。様々な意見があるとは思いますが、すべてはみなさんの健康の為に、小さな薬局で微力ではありますが、お力添えさせて頂きたいと思います。

 

(注)医療用医薬品 = 処方せん医薬品 + 処方せん医薬品以外の医薬品
   処方せん医薬品 = 処方せんが無い者に(薬局が)販売してはならない薬
  (薬事法第49条)
   処方せん医薬品以外の医薬品 = 処方せんが無くても薬局で販売してもらえる薬
  (くすりやカホンで販売している薬)

 


薬剤師紹介

菅原 恭(すがわら きょう)
昭和56年 宮城県仙台市生まれ
北海道大学薬学部卒業
その後、同大学大学院へ進学
大手チェーン薬局、漢方薬局等を経て
北海道有数の漢方医の下で修行を積む
平成24年 北海道初となる、
『処方せんなしで病院の薬を販売する専門店』
「くすりやカホン」を札幌市白石区にて開業
sugawara
趣味:楽器演奏(ベース、ギター、カホン、タブラ、トロンボーンなど)サッカー観戦など



くすりやカホン

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